こんにちは!先日M&Aの交流会に参加してきました。
講師の方によると、
・そのうちのおよそ60%(240万社)の企業の社長が60歳以上
・また、そのうちのおよそ70%(168万社)の企業で後継者がいない
・また、そのうちのおよそ3%(5万社)の社長が60~70歳で亡くなる
とのことです。
そうなると、社長が自社の後継者を準備していなければ
廃業せざるを得ない会社は相当出てくるであろうとのことです。
ただし、ここに認知症の可能性を加味すれば、もっと増えるであろうと思われます。
そこで、廃業するのか、それとも会社を売却するのか?
という選択を考えておかなくてはなりませんね。
今回は、この売却ということについて考えてみたいと思います。
M&A、企業売却の流れ
世間のM&Aのコンサル会社は色々ありますが、
およそ10億以上の売買案件でないと動きません。
小さめのコンサル会社でもせいぜい1億以下はスルーするようです。
M&Aの専門家はそれほど多くはいません。
それは、単に自社株の評価をしたり相続時の評価をする以外に会社が持っている
のれんであったり、社長の感情であったり、従業員のその後のやる気であったり、
買う側の都合であったりを考えることが困難であるからです。
また、景気によっても売買の価格が大きく左右され、評価をするのが難しいからです。
買う側は、お金があるし企業を今後も継続して大きくしたいということから
見つけることが比較的簡単です。
売る側は、今でこそ負け犬的なイメージは少なくなりましたが、
やはりどうしても自ら売るという情報発信はできませんし、
ましてや従業員、銀行、取引先に知られることはマズイです。
しかし、社長自身が後継者がいないことから売却を考えるとしたら、
具体的にどういうことが起こるのでしょうか?
売りたいという意思表示をFA(ファイナンシャルアドバイザー)などに伝えて、
そこで買い手を探してもらうことになるわけです。
ところで、M&Aはだいたい下記のような流れで進められるとのことです。
簡単な企業情報、企業名のないラフな企業情報で買い手を探します。
そして、買い手候補が見つかれば、秘密保持契約書を交わして
FAとアドバイザリー契約を交わして、相手方と多少のやり取りを交わして
買い手候補の社長と面談することになります。
そこから基本合意に進み、デューデリ(現状の企業価値やリスクなどについての調査)
に入り最終的に契約となります。
ここで社長が気になることは、過去数十年育ててきた会社に
いったいどのくらいの価値があるのか?ということであろうと思われます。
次に気になるのは、従業員の処遇がどうなってくるかというところですよね。
買収される側になるので、従業員が新しい環境でもやる気を出して仕事をできるように
新しい社長にいかに申し送ることも重要なこととなってきます。
M&Aでは、社長の意思を正確に伝えることができる
ファイナンシャルアドバイザーの選定をすることが重要になってきます
先ほど、だいたいの世間のM&Aのコンサル会社は
1億以下はスルーするとお伝えしましたが、
まずは一度、金額にこだわらずに評価をしてみませんか?
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