さて保険業界です。6月末に国税庁から通達が出てから今までの状況です。
当初横にらみで法人向けの保険商品を出さない保険会社が多くて開
最近そろそろ品揃えを発表するようになってきました。
解約返戻金の高い商品は保険料の損金性はほぼありません。
返戻率で85%までで4割損金。
こういう商品を買うと、
やはり社長さんの一番気をつけたいところはそこでしょ。
ここで、「どうして!?」「資金繰りに影響!?」
と、ツッコミを入れて欲しいところです。
以前からこの半損の商品は多く売れていました。
資金繰りと生命保険
保険料は会社のどの財布から出していましたか、ということです。
例えば100を保険会社に払います。
100は保険会社に、15は税金で支払うことになる。
合計115のキャッシュアウト。
保険会社に100払って終わりじゃないですね。
話が逸れました。
なので保険会社としてはこれからはきちんと保障を売るべき、
会社と家族、保険のことを考える
保障とは、誰の?何のために?いつまで?どれくらい?
こういうことなんですが、ここの所をきちんと詰めて買われた保険は
今までは解約前提で幾ら戻るかという話が中心でした。
もし、『社長さんの保障を』と考えると、万一の場合
借入の返済は、
仕入れの支払いは、
社員の給与は、
家賃は、
などなどが出てきます。
しかし、ちょっと待って下さいね。
家族の生活は?
奥様の老後は?
個人保証は?
相続対策は?
今まで『家族に負担をかけていない』
休日は取引先の付き合いで潰してませんか?
そんな経験のない社長さんは知りません。
そんな家族の協力の上に経営が成り立っていた社長さんは多いはず
万一の時の家族のための用意は必要です。
その保障は次の①〜③です。
①老後 ②介護状態 ③死亡
今までは死亡のことを考える保険商品が多かったのですが、
これ、書いてる私も想像するのが嫌です・・・
実際、数字で書くと③に至るまでに時間と金がかかります。
特に最近は『認知症』という言葉がそこかしこに。
契約行為はできませんよ。ハンコは押せませんよ。
こういうリスク、
起こるか起こらないか判らないという問題。
ではありません。
必ず起こることなのです。
それがいつ起こるかということなのですね。今夜か、
暗い話ですみません。
これは会社の経理担当がやってくれる、
この手の話をすると社長は「〇〇に任せている」と言われます。
さて、それではどうすれば良いのか。
保険とお金の種類
今までなら個人の生命保険の生命保険料は個人のお金で払っていたと思いますが、
お金に色は付いていません。しかしあえてつけるなら?
税引き前のお金、税引き後のお金、
社長さんは個人のお金を使うなら税引き後のお金ではなく税引き前のお金を使えますよね。
このお金は所得税がかかることになります。
保険は今までの話の中から経費にできるのはご存知のとおり。
そして解約しないで一生の保障を買うなら安くて高い保障が必要。
そんな保険なら、解約金も要らないし。
そうであれば、「解約金のない保険の評価はどうなりますか?」ということが本日ここでお伝えしたいこと。
当面保険は法人契約。受取人も法人。被保険者は社長さんですよ。
もうそろそろやばいかもしれないとなれば、契約者を個人に変更します。もちろん受取人も。
被保険者は変更できませんよ。
契約者を個人に変更するときの評価はゼロ円。なので保険会社に名義変更したいといえば変更できます。
あとは会社の経理処理だけ。その処理がゼロ円で会社から個人に移すことができる。
3億円の保険金を今まで会社が経費で払っていた、その保険を個人にゼロ円で移す。
そして、③の場合、個人が3億円を受取る。
こういう構図を作る。これをお伝えしたかったのです。
ここで更にツッコミを入れたい社長さんはいらっしゃると思います。
「私が認知症になったらどうなるの?」
「名義変更する前に①の状態はあり得るかも。」
「名義変更した後の保険料はどうなるの?」
「契約者や受取人は誰に?」
そうですね、まずここまでたどり着いた方には御礼を申し上げます。
もし、ご質問があれば、お気軽にお問い合わせからメッセージをしていただけたらと思います。
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